■オメガ選びの Tips


「時計の人気ブランド御三家」なんて言い方があるとしたら、1999年現在の日本の時計市場においては”オメガ”、”ロレックス”、”カルティエ”というところでしょうか。
特にオメガは98年が創業150周年に当たる年だったので、意欲的なニューモデルを続々と発表しました。

オメガの現行品だけを見てみると、人気モデルとして挙げられるのがコンステレーション、シーマスター、オートマのスピードマスターというところでしょう。
昔はどちらかというと男性向けのブランドという印象のあったオメガですが、数年前からスーパーモデルのシンディークロフォードを起用したりして積極的な女性モデルの開発を行いました。

特にコンステレーションは日本人にはちょっと大きめの女性モデルしかなかったのですが、ミニコンステというキュートなデザインのモデルを発表し大ヒットしました。
最近のオメガは、積極的に各界の著名人をイメージキャラクターとして起用して成功を収めています。


ジャック・マイヨールやシューマッハは記憶に新しいところです。

時計メーカーとして、その機械に目を向けてみてもオメガは独特です。
ムーブメントがきれいなピンクがかった色をしているものがあります。
個々のパーツは印象として、カッチリと作ってあり、狂いのない調整しやすいムーブメントです。

1994年にストックしていたムーブメントを使った限定モデルを発表しましたが、手巻の機械としては大変優秀なものでした。

現在のモデルを見てみると、スピードマスターの手巻はやはり素晴らしいものがあります。
クロノグラフはよく枯れて安定したムーブを使うブランドが多く、オメガもそうなのですが、つい最近から更に改良したムーブに替わっています。
手巻のスピードマスターは特に故障が少なく評判の良いモデルですが、これからも更に高く評価されることでしょう。

日常生活で30年も酷使されたスピードマスターを見たことがありますが、実に深い味わいを醸し出していました。
プラスティックの風防もいい具合に擦れてました。
プラスティック風防もなかなかよいものです。
使用しているうちに少しずつ使用者の歴史が刻まれていくのです。

最近NASAと共同開発したX33というニューモデルを出しましたが、これもユニークな発想の時計といえるでしょう。

20世紀最後のスピードマスターの進化というところでしょうか。
時計に限らず、車でも本でもシンセサイザーでも、コレクターズアイテムとして人気があるのは初期型ですから今買っておくのはいいかもしれません。

初期型は、メーカーとしては一番お金をかけて作ることが多いようです。
また、その製品を作る意気込みというか、夢というか、そういうスピリットが一番現れています。
その後に改良しマイナーチェンジを繰り返しながら製造コストを下げていくのです。




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