パテック・フィリップ


■パテック・フィリップ選びのTips

★パテック・フィリップのシンプルなムーブメント


パテック・フィリップはとても魅力的な時計です。
どのムーブメントも大変に完成度が高いので買って後悔するということはまずありません。

パテック・フィリップを買う人はムーブメントにも詳しい人が多く、好みをはっきりとおっしゃいます。
このへんもムーブを売り物にしているパテック・フィリップならではのことでしょう。

パテック・フィリップの代表的なムーブメントの特徴を見てみましょう。

・12ー600AT(アンティーク)
パテック社初の自動巻きムーブメント、ジャイロマックステンプでありながら緩急針をもつという異質な設計。
極め付けのプレミアム時計、「トロピカル」に搭載されている。

・27ー460 (アンティーク)
12ー600の後継ムーブメント。
両方向回転巻上機能はこのムーブで完成の域に達した。
非常に安定しており、技術者の評価も高い。18金ローター。
性能がとても良いのに、市場では比較的に安価なのでおすすめ。
ジャイロマックステンプ。
代表モデルRef.3445

・23ー300 (アンティーク)
30年くらい前の手巻の代表キャリバー。
くせのない簡潔なムーブメント。非常に安定しており、技術者の評価は高い。
代表モデル 96タイプ

・28ー255 (アンティーク)
27ー460の後に出された自動巻きムーブメント
ローターの枠に18金がほどこされている。
ローターをガイドするレールのようなものがついている異質な設計。
パテックと数社のブランドが共同開発したムーブ。
現在パテックはこのムーブは使っていないが、バセロンのシャンベランなどにこのムーブの進化形が見られる。
代表モデル 旧ノーチラス

・310
新世代自動巻きキャリバー。
薄型化に成功し、振動数が8振動になる。
代表モデル 旧 Ref.3802

・335
310をノーチラス用にマイナーチェンジしたもの。
代表モデル 旧 Ref.3800 ノーチラス

・315
310のマイナーチェンジ版
振動数が6振動に落ちている。
ローターが比重の重い22金に替わっている。
代表モデル 新 Ref.3802

・330
335のマイナーチェンジ版
振動数が6振動に落ちている。
ローターが比重の重い22金に替わっている。
代表モデル 新 Ref.3800 ノーチラス

・215
新世代手巻キャリバー。
8振動。ジャイロマックステンプ。
現行のほとんどの手巻パテックはこれを搭載している。
大変に安定しており、精度もよい。
代表モデル Ref.3796 Ref.3919

・177
現行の極薄手巻きムーブメント。
正統派薄型ムーブ。ジャイロマックステンプ。
美しく、評価も非常に高い。
代表モデル Ref.3520

・240
薄型自動巻きムーブメント。
ローターが小型化され、比重の重い22金を使用している。
このムーブメントは改良を重ねられ、大変安定している。
複雑ムーブメントのベースキャリバーとしても使用される。
代表モデル Ref.5000

以上が、パテック・フィリップを選ぶ時にぜひ覚えておいていただきたいムーブメントの特徴です。
パテック・フィリップのムーブメントは現在も改良され続けています。
昔のムーブメントよりも精度が向上し、動作も安定し、メンテナンスもやりやすくなっています。

また、パテック・フィリップはリファレンスbェ時代と共に大きくなっています。
したがって、番号を見れば大体いつごろ出たモデルかがわかります。
紳士物は3000番台を使っていましたが、最近5000番台を使用するようになりました。
婦人物は4000番台を使っています。