褐色時計の世界
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ロンドンの時計師、Jhon Taylorの作品。
同姓同名の時計師がかなりおられたようで悩ましいところだが、 ピラー等の様式から遅くても、おそらく1770年前後までの作では ないかと思われる。
あれっ? どこかでみたな・・・と思われた方もおられると思う が、縁あって現在は褐色時計協会所蔵となっている。
バージ脱進機、スクエアバルスターピラー、スケルトン、 背面シースルー、ベゼルが七宝の比較的大型の懐中時計。
地板の透かし彫りとムーブの厚みが迫力!
文字盤のいたみと背面の七宝が剥落しているのが残念。
時計に負けない味わいのある、金張りラチェット鍵付き。


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たぶん・・・、
1900年過ぎくらいの製品。
ケース/ダイヤルともギョーシェ彫りに赤いトランスルーセントエナメルを重ねたギョーシェ・エナメル技法が施され、さらに金と銀のパイヨンを用いたピケ細工で飾られている。
一見、何の変哲もない婦人用の小さなペンダントウォッチに見えるが、デュプレックス脱進機なのがミソ。
だが、残念なことに秒針はなく、デュプレクス脱進機の特徴でもある 1/2秒ステップ運針をみることはできない。
しかし、この時計に秒針があったらデザインが台無しである。
というわけで、この時計のオーナーは少々苦悩している。。。


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1860年過ぎくらいの、シリンダ脱進機 自動巻懐中時計(右)。
ボウがポケットに固定できるように特殊な形状をしているところがおもしろい。
肝心の自動巻の巻き上げ具合だが、鍵で目一杯に巻き上げた後、 日中のみ携帯し一週間動き続けたので、趣味の範疇では十分 実用的と言ってよいだろう。
1900年前半(?) 万歩計(左) 「時計のようで時計でないもの」掲載品 本物の自動巻と比べて見るとなかなか味わい深い。(^^;





19世紀前期から中期にかけての作品と思われる。
作者不詳。
ラック&ピニオン脱進機フュジーペアケース懐中時計ラック&レバーとも呼ばれるこの脱進機は、バージからイングリッシュレバー脱進機への移行期の短期間だけ作成されたものである。
残念ながら、掲載写真では分かりにくいが、天真の振り座にあたる部分がピニオンになっており、レバーの振り石あたる部分がラックになっており、動いているさまは非常に愛らしい。
と、脱進機フェチの私は思う。。。


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1900年前後のインディペンデントセコンド&クオータリピータ1秒1ステップで秒針が動き一見クオーツ時計のように見える。
本掲載品は、おそらくケースがなんらかの理由でクロムメッキ側に変えられているが、クオータリピータも搭載しているという点が、 珍しい。
この時計の場合、時間合わせ+香箱2つで3つの鍵穴がある。




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18世紀後期のロンドンの時計師Norton作。
バージ脱進機、アワーリピータ、プチソネリ(アワー・ハーフアワーストライカー) 、シングルハンマーのベル打ち、ホワイトエナメルダイヤルにローマ数字のインデックス、金製の変形ブレゲハンド。
詳細は、「古時計とエレベータと私」を参照されたい。
この作者(?)の様式の特徴として、バランスコックのハカマの部分が地板にはまり込んで平らになっている点があげられる。
インナーケース側面の透かし彫りとバランスコックの彫刻が美しい。




18世紀初頭のロンドンの時計師Cabriel作。
Cabriel氏も同姓同名が数名おられるようだが、時計の様式からこの作者の作と推測している。
バージ脱進機、チェーンフュジー、ウォームギヤバレルセット、銀無垢リポセ・ペアケース、シルバーシャンプレーブダイアル、ブルズアイグラス、コンチネンタルコック、スクエアバルスターピラー。
17世紀の名残を残す分厚いムーブメントや、ダイナミックなアウターケースのリポセ彫刻、シャンプレーブダイアルが古時計マニア心をくすぐる。


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ティファニーのムーブメーカ不明の21石18金懐中。
本時計は、古時計として紹介するにはそぐわないと思えるほど、現代ス タイルの製品であるが、献辞のおもしろさを紹介したいためあえて掲載 をお願いした。
詳細は、随筆 「献辞の謎をとく楽しみ」(執筆中)を参照されたい。


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18世紀末〜19世前半ころと思われる作者不詳の機能盛り沢山な懐中時計。 バギュール脱進機、クオータリピータ、パラシュートサスペンション、 バイメタルにより自動的に温度補正をする緩急針、文字盤裏シースルー。 詳細は、随筆 「脱進機フェチはかく語りき」(執筆中)を参照されたい。

「文:秋本 久志 」

「撮影:HISASHI AKIMOTO」
「撮影機材:OLYMPUS CAMEDIA C820L 」


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