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エナメル・・・・・・・・・・・・
1830年頃のエナメル装飾時計。スイス製無銘のシリンダー脱進機、レピーヌスタイル のムーブメント。
ダイヤルは中央にギョーシェ彫りが施され、針とともにブレゲ風の 仕様である。
裏蓋とボウは黒と白の大変細かい装飾がなされていて目を引く。
シャンプリーブ (シャンルベ)エナメルの代表ともいえる装飾である。
また、このエナメルはガラス 質でないことから、低温で焼成したラック技法と思われる。
これが新品であったときにはどんなにゴージャスな時計であっただろうか。最初の持 ち主となった幸運な女性の姿を想像させる時計である。




青エナメル&ダイヤ時計の解説〜・・・・・・・・・・・
19世紀のEdmond & Co.(ジュネーブ)製エナメル宝飾時計。
15石レバー脱進機 バームーブメント。
14金ハンターケースの中央の深いブルーエナメルは地金に彫刻が施されたギョー シェエナメルになっている。
光があたると美しい模様が深い青の底に輝き、ローズカットダイヤとともに神秘的な 泉を思わせる。
またその周囲をとりまく花の彫刻は黒エナメルで縁取られている。
古い時代のエナメル時計と異なりコストを抑えた作りではあるが、上品でオーソドッ クスなこのデザインはかなり人気があったのではないだろうか?





   
ニエロ・・・・・・・・・・・・

1914年頃のニエロ(niello)装飾時計。
スイス製無銘アン カー脱進機、15石のムー ブメント。
銀製ケースの裏蓋とベゼルには浮き彫りが施され、窪んだ部分にニエロをかけて渋い風合いを出しており、ガンメタルケースに通じる趣味を感じさせる。
また中央の馬と騎手には金が張られており、重要なアクセントになっている。

この頃には汽車、自転車、自動車など乗り物をモチーフとしたニエロ装飾の時計が多く見られる。

「文: みゆき 」

「撮影:HISASHI AKIMOTO」
「撮影機材:OLYMPUS CAMEDIA C820L 」


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