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「きれいになった!」

時計をオーバーホールしたとき、ケースも綺麗になってかえってきますね、
新品になったようでとても嬉しい気持ちになります。
でも、この嬉しさを味わいたいばかりに何度もケース磨きに出すと、思いがけないことが起こります。

つまり、磨減するのです。

ケースの傷はどうやって取るのでしょうか?
それは単純明快、「削り取る」、その表現がぴったりです。

深い傷などはまさにそうで、とりあえず、仕上げ作業の前にヤスリで傷を落してしまいます。
その後に従来の仕上げである、「バフ」というスポンジ付きのグラインダーのようなもので小さな傷もろとも落してしまうのです。
そうしなければとれないのですが、実は、結構削れています。
数回やったくらいでは目にみえる変形は起きないですが、何十回もやってるとケースの変形がわかるようになってきます。

例えばアンティークなどはたまに極端にケースが小さくというか薄くなっているものもありますね。
あるいは、当初は角がきっちりとあったのになんだか丸くなってきたというのもよくあります。

バンドをつける「足」などは特にそうですね。
いくら一生物と言ってもそうなると魅力も激減してしまいます。
ロレックスのようにケース自体がごつい物はそれほどでもありませんが、ドレスウォッチのように繊細で華奢なものは気をつけましょう。
形崩れしないものを末永く使いたいですからね。

内装パーツは簡単に換えられますが、外装はそうは行きません。
見た目には解らなくとも確実に減っています、ご注意下さいませ。





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