プレミア時計の探し方
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プレミア時計の探し方
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日本の時計市場の特異性
   







 


時計愛好家は、コレクションを増やす時にその時計の市場価値、あるいは評価というものを気にするものです。
愛好家に限らず、何十万何百万も出して時計を買う人なら誰でも、数十年後も高い値を付けいて欲しいと願うものですね。

アンティークウォッチの中には、非常に高価な値段をつけるものがあります。

たとえば、ロレックスのデイトナなどは、15年前は人気がなくてあまり売れない時計でした。
ましてミルガウスなどは、こう言ってはなんですが、誰も買わない時計でした。
エクスプローラ1がプレミアを付けはじめたのもつい最近の出来事です。

バブル期の少し前の1989年に創業150周年を迎えたパテック・フィリップが記念に発売したシンプルなジャンプアワー式のプラチナ時計は900万円というプレミア価格を記録し、「株を買うよりパテック・フィリップ買った方がよい」と冗談を言われていたものです。

また、150万で発売されたウラブタの開く手巻の限定モデルもバブル期には400万を超える価格で取り引きされていました。
しかし、今はまた値段が下がりはじめ、高い時期に買った人は残念な思いをされていることでしょう。

今、市場に出ている時計でも、何年かたつと突然人気が出始めて高額で取り引きされるかもしれません。
時計購入を本気で投資と考えている人はほとんどいないでしょうが、過去の事実を振り返ってどんな時計がプレミアをつける傾向にあるかを考えることはできます。
それを知った上で、これから買う時の参考にすることもできます。
見るべき所というのはあるものなのです。


【 限定モデル 】

最近は、限定モデルと銘打てばいとも簡単に売れるものですから販売者はすぐに限定モデルを作ろうとします。

昔はメーカーが限定モデルを出す時にはもっと重みがありました。何よりも、限定モデルを出すにあたっての明確な理由がありました。
(創業〜年記念、建国〜年記念、王室の成婚記念など)

しかし、今や何で限定にするのかよくわからない時計がたくさん溢れています。
そういうものは、将来プレミアムをつける可能性は低いと言えるでしょう。

ちょっと文字盤の色を変えるとか、ロゴを変えたようなマイナーチェンジモデルが限定とうたわれることもよくありますが、こういうモデルはほとんど代理店が企画した企画モデルといわれるものです。

特長はごく小さいデザインの変更で、日本でしか販売していません。
日本でしか販売していないので、日本限定100本と言っても、世界限定100本と言っても意味は同じになります。

プレミアをつける時計は世界的規模で高値になりますが、こういう時計が世界中のコレクターに求められ、市場で高値をつけるとはあまり考えられません。
しかし、プレミアを期待して買うと期待外れになるかもしれませんが、企画モデルは話題作りとしてかなり利益を落として作られることが多いので、お買い得であることは確かです。

一方、メーカー自らが世界的にキャンペーンを行って発売する限定モデルがあり、これはプレミアがつく可能性があります。

そのメーカーは、将来的にも人気があると予測されるメーカーでなければいけませんが、これはと思うものがあったら買っておいても損はありません。


狙い目は、「通常モデルと著しく違うもの」です。
たとえば、ケース自体のデザインが根本的に違うものとか、機械に著しい特徴があるとか、表示機構が特に変わっているなど、製造段階から違うようなモデルがプレミアをつける可能性が高いです。
こういうモデルは世界中のコレクターが競って買おうとするので、非常に入手困難になります。

日本に入ってきても店頭に並ぶことはまずありません。
こういうモデルを購入するためには、日頃店の人と親しくしておくことをおすすめします。
そして絶えず情報を収集し、希少モデルが出る情報をつかんだらすぐに予約することです。

【 ディスコンティニュー 】

ディスコン、すなわち製造終了モデルはもう手に入らない訳ですからプレミアがつく可能性があります。

普通、今よく売れているモデルはディスコンになりません。
しかし、逆に考えると売れるモデルはたくさん作られるので世の中にたくさん存在しているのです。

需要と供給のバランスで考えると、供給の少ないものの方が高値をつけるわけですから生産個数の少ないモデルの方がプレミアをつける可能性があります。
ディスコンモデルは、製造終了した直後が一番の買い時です。

店では在庫処分をするために価格を下げる傾向があるからです。
この中から将来のプレミア時計を見付けるのはあなたの眼力にかかっています。
製造コストがかかりすぎるためにディスコンになったような品物は狙い目です。

また、新しい機械を開発したときの初期型モデルも狙い目です。
SEIKOの自動巻き発電モデルのもっとも初期型であるインパクトというモデルは、手巻発電機構が内蔵されていましたがこれの未使用モデルがプレミアをつけていました。

今後もこの種の機構はたくさん出てくることでしょう。 興味をもって見守りたいところです。

【 プレミア時計を手に入れたら 】

幸運にもあなたがプレミア時計を手に入れたら、未使用でしまっておくことをおすすめします。
使用したものと未使用のものは値段に雲泥の差ができてきます。
また、オリジナルのボックス、取り扱い説明書、保証書などもあれば価値は更に高まります。

※ 最後に

以上が、プレミア時計についての Tips ですが、時計は投機の対象としてではなく愛好するために手に入れたいものですね。
時計探しのスパイスとして本文をお読みいただければうれしく思います。




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