●名前 犬山 ●登録日時 10/17(火)11:59 パスワード 機械式時計に対する愛の種類 -------------------------------------------------------------------------------- 犬山と申します。 新参者ですが、よろしくお願いいたします。 ひとつみなさんにお伺いしたいことがあります。 機械式時計に対する思い入れは、人によって多種多様にあり、一概に論じることは できないことわわかっているつもりです。 しかしその中で、あえて思い入れの対象に区分を作るとすると、私は次の二つに分けられるような気がします。 *機械式時計が好きな理由が、機械に対しての強い愛情によるものなのか、いなか。 私は、この質問に対する回答によって、機械式時計のファンの人たちが二つの大きなグループにわかれるような気がします。 少し極端にいえば、両者には「資本主義」と「社会主義」、あるいはもう少しレベルを下げても、「野球ファン」と「サッカーファン」ぐらいの違いはありそうな気がします。 非常に大枠なくくりであり、中間層だと思われる方が実際は多数を占めるかもしれません。 が、あえて分けるとするとみなさんはどちらの方になるのでしょうか? ●名前 たーちゃん ●登録日時 10/17(火)23:22 パスワード re(2):機械式時計に対する愛の種類 -------------------------------------------------------------------------------- じゃあ僕は機械にこだわらないタイプかなー? 例えムーブがイマイチでも好きな時計もあるし、ムーブが凄くてもスキじゃない 時計もあります。 たとえばランゲを例にあげるとランゲ1は嫌いです。と言っていたら知り合いが ランゲ1を買っていて、僕のもっている1815のプラチナをあんなの買うひと いるのか?っとお互いけなしていることが解りました。 ま、これも趣味なんで他人が嫌おうと好きであろうと全然気にしないのですけどね。 ちゅうかブランドでもないしムーブでもないしなー。 こう見た時に僕の心の琴線を奏でる時計がいいんですよ。その時はその時計から オーラがでてんですよね。 #気が狂ってンのかな? で、しばし呆然と時間を忘れその時計の虜となってしまうのです。 そーなったら値段じゃなくなんですよね。そんなことないですか? 逆にいえば値段が気になるような時計は買わないです。 あっ、これは腕時計の話しです。 懐中だとまさしくそのとおりです。 ●名前 犬山 ●登録日時 10/18(水)15:33 パスワード re(3):機械式時計に対する愛の種類 -------------------------------------------------------------------------------- 雁木さん、たーちゃんさん お返事いただきありがとうございます。 このような質問をした背景は、実は私自身が「機械式腕時計が好きな一番の理由が機械に よるものなか、いなか」という質問には、確実に「NO」と答えてしまうからです。 そのように答えてしまう自分に、私は内心どこか気後れのようなものを感じておりました。 「機械式時計の魅力はムーブにこそあり」というご意見ももっともだとは思いますが、そういう意見が雑誌やHPの掲示板で大上段に、しかもそれだけしか語るべきことがないような感じで書かれている文章を見ると、少し鼻白むような気がしておりました。 お二人がそのようなご意見をお持ちでない、さらに、たーちゃんさんは私と同じようにNOと答えていらっしゃるのを見て、嬉しく思いました。 (もちろん、ムーブがすべてだ、とおっしゃる方がいらしても、それについて批判するような気はもうとうありません) 私がなんとなく卑屈(?)なこのような感慨をいだくのも、私は仕事で、大学では文学部出身でありながら、技術者とばかり話をするような職場環境に長くあったことがトラウマになっているのかもしれません。 P.S 雁木さん     タイトルに「愛」という言葉を使ってしまったのは、なんとなくこの掲示板に    投稿される方々のタイトルがなんとなく文学的に感じたので、安易にまぬけな    言葉を使ってしまいました。新参者ゆえとお笑いください。    しかし、雁木さんやみなさまの笑いがとれているのであれば私としては本望です。 ●名前 上森 ●登録日時 10/23(月)20:38 パスワード re(1):機械式時計に対する愛の種類 -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんばんは。 犬山 さん、こんばんは。 いつもお世話になっています。 > 機械式時計に対する思い入れは、人によって多種多様にあり、 > 一概に論じることはできないことわわかっているつもりです。 > しかしその中で、あえて思い入れの対象に区分を作るとすると、 > 私は次の二つに分けられるような気がします。 > > *機械式時計が好きな理由が、機械に対しての強い愛情によるものなのか、いなか。 そうですね。 なかなか面白い問いだと思います。 ちょっと感じたことを書かせてください。 実は先日、秋田の時計ショップさんに伺って 時計好きの方々とお話しする機会に恵まれたのです。 そこで改めて感じましたことは、 男性と女性では時計へ求めていることが極端に違う、ということです。 男性ですと犬山さんのおっしゃるように、 ムーブそのものや歩度など、メカニックなところについて、 強い関心をもっている人はたくさんいらっしゃると思うのですが、 これが女性ですと打って変わって 「ムーブには全く興味ない!」 と断言される方が多いのです。 たしかに、 中には「手巻きが好き」という方もいらっしゃいます。 しかし、「振動数は5振動に限る」という方や、 「巻き上げヒゲのムーブを探している」という方は 皆無に等しいと思います。 この傾向は、広く見られることだと思います。 そして、女性は何を求めているかと推測しますと、 「デザイン」であり、「ブランドイメージ」なのではなかろうかと 思うのであります。 実際に、そうおっしゃる方はたくさんいます。 この現象は、わたしにとってはとても興味深いことです。 そこで、そういう嗜好の違いを目の当たりにして 次のような仮説を立ててみました。 パソコンというのは今や一般的に、誰もが普通に使っているものですが、 15年ほど前は、一部の人々。 印象の悪い言い方で申し訳ありませんが、「マニア」と呼ばれる人々が パソコン通信などをしつつ密やかに使っていた印象があるように 個人的には思います。 また、テクノミュージックというのも、 今やごく普通に聴かれているものですが、 20年ほど前は、一部の人々。 「宅録少年」などといわれる人々によって、密やかに、しかし 熱狂されて聴かれていたと個人的には思います。 こういう傾向は、ゲームしかり、 ビデオカメラしかりではないでしょうか。 このように、メジャーになる前の新しいムーブメントというのは、 どちらかというと、メカニズムやスペック重視という、 いわばハードウエアー主体のところからはじまって、 やがてそれが広く浸透してゆくにつれて、 イメージ的なものが主体になっていくように個人的には思います。 時計という分野が、新しいムーブメントになるかどうかは 今確かめることはできませんが、もし、更に大きな流れになるとすれば、 きっとこれからは、よりイメージ主体の楽しみ方が 増えてくるのではなかろうか? そんなふうに感じます。 以上、個人的感想でした。 楽しいお書き込みをありがとうございました。 またのお越しをお待ちしています。