●名前 上森 ●登録日時 05/27(日)04:34 パスワード 時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんばんは。 お久しぶりです。 お元気ですか? もう梅雨に入ったのでしょうか。 最近は曇りの日が多いですね。 ところで、 今日も曇りでしたし、土曜日でしたので、 なんとなく、部屋の掃除でもしようと思って、 洗濯しながら掃除をしていたのです。 で、掃除機のスイッチを入れたのですが、これが、 うんともすんとも動かないのです。 「壊れたのかしら・・・」と思って何度もスイッチを入れなおしても やっぱり動きません。 しょうがないので、畳に座りなおしてホースを外して、 フィルターカバーを空けて、中をみて見ました。 フィルターはこの前、変えたばかりだし異常ありません。 で、あらためて考え直してみて、 「接点かも?」と思って、 ホースから出ている接点の金属部を拭いてみたのです。 すると、今度は嘘のように元気に動き出しました。 原因は接点が汚れて接触が悪くなっていただけだったようです。 そういう出来事がありまして、 掃除機と向かい合うひとときだったのですが、 考えてみれば、この掃除機。 もう10年くらい使っているんですよね。 何のメンテナンスもなく、意識することもなく、荒っぽく使っているのです。 この前だって、 風の強い雨の日、玄関のところに濡れた枯葉が入ってきていたので、 この掃除機で吸ったのです。 灰皿を床に落したときだって、この掃除機で吸殻を吸いましたし、 ゴキブリをやっつけたときだってこの掃除機で吸うのです。 このように、 ケアする気持ちもなく、もちろん慈しみの気持ちもなく使いつづけて10余年。 この掃除機は、 ほんとうによくがんばってくれていると思いました。 で、そんな感動も覚めやらないまま、 ふと机の上の時計たちを見てみると、 クォーツ時計が、だらしなく止まっているのです。 この前電池換えたばかりなのに、(でももう2年くらい経ってるかもしれませんが) だらーっと止まっているのです。 機械時計のいくつかも、最近、自動巻きの持続時間が短くなって、 使ったあと置いておくと、8時間くらいで止まるのです。 おいおい、駄目じゃないか! 掃除機はこんなにがんばっているのに、 蝶よ花よと扱われている時計が、そんなことじゃあ・・・。 値段のことはいいたくないけれど、 でも、掃除機の10倍はしているんだよ。 (言いたくないんだけど) と、たるんでいる時計たちに活を入れてやったところです。 でも、考えてみますと、 「ものを使いこなす」とは、使用者が主導権を握るということかもしれませんね。 たとえば、高級品。 車でも何でもいいのですが、 たとえば、フェラーリやポルシェを買ったとします。 で、乗り心地が悪いとします。 でも、ここで乗り心地が悪いと思ったとすれば、 ともすれば、こっちが悪いということになってしまいそうです。 つまり、 「それはドライバーが悪い」「腕が未熟だ」、ということになってしまいそうです。 この場合、判断の基準になるのは高級車の方で、 自分が車に合わせていかなくてはならないと思わせる、 暗黙の何かがあるような気がします。 この心理状態を、主従関係という観点でとらえると、 車が主で使用者が従ということになるのではないでしょうか。 ところが、これが安い車なら話は逆になって、 「車が悪い」「やっぱり安物だ」「買い換えようか」 ということになるような気がします。 このように、いろんなシーンでものと使用者の主従関係が成り立っていて、 自分がものに合わせるか、ものを自分に合わせるかという 選択が無意識のうちに生じるような気がするのです。 時計でも、高級品を初めて一本買って、 腫れ物に触るように扱うと、時計に主導権を握られてることになるような気がします。 これが、そういう時計を10本くらいもつようになり、 無造作にぶつけたりして、傷や、少々の狂いも気にしなくなると、 主導権は使用者に移るように思います。 ただ、ものの中には非常にいいものがあって、 こっちが主導権を握っているのに、何の文句も言わせないものもあります。 何10年間過酷に使っても、まったく問題なく耐久性をもって使われてる。 こういうものは、主導権を使用者が握っているにも関わらず、 応えてくれているということで、この関係こそが、 ものと使用者の関係における、ひとつの美しい姿ではなかろうか、 そんなことを感じたものでした。 時計雑感でした。 乱文失礼いたしました。 ●名前 96(キューロク) ●登録日時 05/27(日)07:11 パスワード re(1):時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- 上森様、はじめまして。 上森様がしばらく留守にされている間にこの掲示板に参加させていただいた96と申します。 待ってました、こういう話題。真打ち登場、ってとこでしょうか。 お忙しいでしょうが、これからも時計に関する楽しい話題をお願いします。 ●名前 上森 ●登録日時 05/28(月)23:17 パスワード re(2):時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんばんは。 96様、はじめまして。 どうぞよろしくお願いします。 > 上森様がしばらく留守にされている間にこの掲示板に参加させていただいた > 96と申します。 > 待ってました、こういう話題。真打ち登場、ってとこでしょうか。 > お忙しいでしょうが、これからも時計に関する楽しい話題をお願いします。 恐れ入ります。 どうもありがとうございます。 ところで、お名前からパテックの96がお好きな方とお察しします。 わたしも96を長い間使っていまして、 どんなシチュエーションにも合うすっきりしたデザインと、 そのシンプルな構造に限りない愛着を抱いています。 また、96さんはお年が30代半ばとのことですが、 偶然にも、わたしも30代半ばでございます。 25歳はお肌の曲がり角、 という言葉を聞いたことがありますが、思いますに、 男性の35歳くらいは、人生の曲がり角ではなかろうか。 そんなふうにも感じます。 わたしの場合、振り返ってみますと、 人生の曲がり角が30代前半にございましたので、 ちょうど今ごろは、曲がり終わって、姿勢を立て直しつつあるところでございます。 また、 そういう曲がり角にさしかかり、いろんな面で戸惑う時期に、 ふと左腕に目をおとすと、 シンプルな96がしっかりと時を刻んでくれている。 揺れ動く30代半ばの男心にとってみれば、 96のようにプレーンで信頼できるイメージこそが、 一番の心の安らぎになるのではなかろうか。 そんなふうにも感じるこの頃です。 というわけで、 これからもいろいろとお話できれば幸いでございます。 ご返信、どうもありがとうございました。 ●名前 又一庵 ●登録日時 05/29(火)12:46 パスワード re(1):時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- 上森さん、ご無沙汰しています。 96さん、はじめまして・・・ですね。 久しぶりの上森さんの書き込み・・やっぱり主がいないとって感じですね。 >なんとなく、部屋の掃除でもしようと思って、 >洗濯しながら掃除をしていたのです。 上森さんでも掃除洗濯するんですね(笑) >時計でも、高級品を初めて一本買って、 >腫れ物に触るように扱うと、時計に主導権を握られてることになるような気がします。 そうですね。なんでもそうですが、気兼ねなく使えないと、物、道具の価値は半減して しまうように思います。私の家にも多少、高価な物もある・・(あったかな?)のです が、最初はかなり気を付けて使い、だんだん普通に使えるようになり、やっと自分の物 になったって感じです。 一般には高価な物が高級品と言われるかと思いますが、時計は一概にそうだと言えない ように感じます。時計師、時計技術者の方々のその時計に対する思いが入った物が、 そうではないかと思っています。私もメーカー名や価格にとらわれず、本物を見極め ようとしていますが、まだまだですね(笑)。 そろそろ、うっとうしい梅雨ですね。人にとっては、またまた来ました憂鬱なシーズン ですが、うちの庭の花木にとっては恵みのシーズンです。 ちょっと、一句。 天気予報 あっさり外れて 急な雨 体濡れても 左手濡らさず お粗末でした。それでは、また。 ●名前 ミカエル ●登録日時 05/29(火)18:21 パスワード re(1):時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- 皆さんこんにちは。 上森様、表題の件興味深く拝見させていただきました。 何度か書込みをさせていただいておりますミカエルです。 初心者ですが、私の自己満足の世界にしばしお付き合い願えればと 思います。 1.物の価値について 突然ですが私は時間とともに変化するものに興味があります。 それが日常的なものであればなおさらです。 履潰した靴、常に持ち歩く鞄、長い時間体を休めるベット等々 これらは道具としての機能はもちろん、物によっては人間の知恵 と技術が詰まっております。 昨今の使い捨て、効率化時代の中昔ながらの手工業にはある種の 気迫を感じます。 もちろん、安くて良いものはたくさんありますが、それでも私な んかは自分のコンセプト(ほしいと思うもの)に基づき物の購入を 決めます。(金銭的問題はありますが。) よって、どんなコンセプト(価値観)を持つかが重要であり、良 い悪いではなく己がもとめる価値観の追求のために研鑚を行います。 皆さんは如何ですか? 2.金銭的価値と精神的価値について 時計の話にしますが、マリーアントワネットがブレゲに時計を依頼 した時、マリーアントワネットは本当にブレゲの時計がほしかった のでしょか?  たとえばこのブレゲの時計と同じ金銭価値・希少価値の物があった とします皆さんどちらを選びますか。  視点を変えて今好きな時計を一つもらえるとしたら皆さん何を選 びますか?   3.時計生活 私が初めて機械式の時計を購入したのは今から3年前でした。 当時時計の好きな友人がおりまして、彼の話を聞いているうちに 影響を受けたということです。 (初めて購入した時計はゼニスのエリートでした) あれから数年、購入したのはセイコーのGSだけの為現在2本です。 (現在次期購入に向けて節約中) 小刻みに動く秒針を見ていると不思議な感覚にとらわれます。 星座・月のような規則的な周期とともに生活の中での規則性 (生活習慣の誤差はありますが)も併せて感じるからです。 何時もの時間に起き、何時もの電車に乗り・・・(現代生活 の中で時間に追われているといえばそれまでなのですが)それ らに関係なく時は刻まれて行きます。  時計の針が1周すれば私も1周分年をとります。 皆さんにとっての時間とはどんな存在ですか? ****************************************************** すみません。長くなってしまったのでこの辺で終わりにします。 それではまた。 ●名前 たろ ●登録日時 06/03(日)06:54 パスワード re(1):時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんにちは。 上森さん、はじめまして。たろと申します。 上森さんの書込みは、毎回楽しみにして読ましてもらっております。 これからも思慮の深い書込み、宜しくお願いします。 >時計でも、高級品を初めて一本買って、 >腫れ物に触るように扱うと、時計に主導権を握られてることになるような気がします。 >これが、そういう時計を10本くらいもつようになり、 >無造作にぶつけたりして、傷や、少々の狂いも気にしなくなると、 >主導権は使用者に移るように思います。 なるほど、確かにその通りですね。特に傷ひとつ無い新品の時に着用すると、 違和感というか、その時計に気圧されてしまうところがありますね。 でも、主導権が移ると、付いている傷のひとつひとつを、共に過ごしてきた時間との 思い出と捉えれるようになり、あれだけいやだった傷もひっくるめて、 その時計大切に感じたりしますからおかしなものですね。 私は先日、実は初めてアンティーク腕時計を入手したのですが、 現在、新品を購入した時とは全く違う緊張感で接するようになっております。 その時計は1960年代製造のものでして、入手した時の状態はあまり良くなく、 ケースは度重なる研磨で痩せてしまっているし、 黒の皮ベルトはオリジナルですが、表面があちこち擦り切れ、 皮の地肌が白く剥き出しになっている所が数箇所ある状態でした。 ベルトはみすぼらしいので、後で交換するとしても、 あまり気にせず酷使できそうだと感じておりました。 ところが使用してみると精度は日差2秒以内で、非常に正確でした。 恐らく前のオーナーはまめにオーバーホールをし、大切に使用していたのでしょう。 そう考えると途端に考え方が変わりました。 「この時計は前のオーナーに大切にされ、どんな時を刻んでいたんだろう。」とか、 「前のオーナーはこの傷にどんな思い出を持っていたんだろう。」とか、 「30年以上も前にこの様な時計を使っていたオーナーはいったいどんな人物だったの だろう。」とか、私自身が知らないこの時計の過去に対して、ついつい思いを巡らして しまい、気楽に酷使するのも気がひけてしまいました。 どうやら、一方的に私にあるはずだった主導権が、ここで対等になってしまった様です。 又、仕事で行き詰まり考え込んでいる時などは、ロービートの音が非常に温かく感じられ、 何んだか励まされているかのようです。 私はもっと馴れ親しむまで、現状のまま使おうと決心しましたが、 さすがにベルトの擦り切れて白くなった部分はあまりにみすぼらしいので、 白髪染めを塗ってごまかしてしまいまいた。(苦笑) >ただ、ものの中には非常にいいものがあって、 >こっちが主導権を握っているのに、何の文句も言わせないものもあります。 >何10年間過酷に使っても、まったく問題なく耐久性をもって使われてる。 >こういうものは、主導権を使用者が握っているにも関わらず、 >応えてくれているということで、この関係こそが、 >ものと使用者の関係における、ひとつの美しい姿ではなかろうか、 >そんなことを感じたものでした。 素敵な表現ですね。是非この境地までこぎつけたいものです。 今回私の感じた事は、アンティークはこの<何10年間>をある程度埋め合わせる過去を 秘めているのではないか。という事です。 もし、新品から付き合って、このような関係になったものを、<幼なじみの親友> とたとえるなら、アンティークの場合はさしずめ、社会人になってから出会い、 <大人の信頼関係で得た親友>といえるのではないでしょうか。 とりとめの無い文章に長々とお付き合いさせ、申し訳ありませんでした。 アンティーク初心者の私の心境です。皆さんの他の意見も聞かせて頂けると幸いです。 あ、最後に付け足しておきます。この掲示板に来られる方に花粉症が多いようですが 何を隠そう、私も花粉症暦30年以上のベテランです。(笑) (当時、花粉症という言葉は無く、春先に起きるアレルギーと言われておりました。) ●名前 上森 ●登録日時 06/03(日)20:22 パスワード re(2):時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんにちは。 お元気ですか? ここ2〜3日、天気のいい日が続きましたね。 わたしの方は、週末、ちょっと散歩をしてまいりました。 近所に回転寿司のお店ができたというので寄ってきたのですが、 なんと、全皿100円という値付けです。 ウニでもイクラでもウナギでも100円。 安い! そして、店は広い。 オープンなのであちこちから、人が集まっています。 そして、わたしも椅子に座って、 お茶をいれて、何枚か食べながら、 ふとシャリをみると、長方形なのです。 直方体のシャリ。 これはきっと、すしロボットが握ったものに違いない。 ボタンひとつで、寿司が何個も生産される最新鋭マシンの作に違いない。 かくして、 人件費が大幅に削られ、この低価格を実現したに違いない。 子供の頃、 ロボットがご飯を作って、人間がそれを食べるというビジュアルを 科学の本か何かで見た記憶があるのですが、 21世紀初頭に生きるわれわれは、今、それを目の当たりにしているのですね。 寿司というと、昔は高級品でしたが、 この調子でいくと、スナック菓子と変わらぬ位置付けになるのではなかろうか。 いわば、 「寿司の価値下落」が猛烈な勢いで起こっているのではなかろうか。 そんなことを感じたものでした。 で、そのあとも散歩が続きまして、 歩いていると、ふと、新装開店の古本屋がありました。 入ってみると、 ある戸棚が全部100円均一でした。 う〜ん、ここも100円! そこで、 ・アロエは効く ・手品入門 ・マンガの描き方 ・裸の大将放浪記 ・脚本の書き方 ・ゴルゴ13 などを買ってしまったのでした。 おはずかしい限りです。(笑) さらにそのあと、 「ちょっと甘いものでも」 と思って、コージーコーナーによって、 ジャンボシュークリームを買ったのですが、これも100円。 2000円もしないで、おなかいっぱいになって、 デザートも食べられるうえに、本までたくさん買えたのでした。 バブル景気をもろに知っているわたしとしては、 このデフレの恩恵は、素直に喜びたいところです。 でも、つくづく感じるのですが、 「人の手をかける」というのは、 これからますます貴重なことになっていくのでしょうね。 又一庵 さん、ご返信ありがとうございました。 > ・・・なんでもそうですが、気兼ねなく使えないと、 > 物、道具の価値は半減してしまうように思います。 > 私の家にも多少、高価な物もある・・(あったかな?)のですが、 > 最初はかなり気を付けて使い、だんだん普通に使えるようになり、 > やっと自分の物になったって感じです。 そうですね。 難しいもので、道具に対する愛情が、 「愛玩」の方向に強くなると、よりいっそう、 普通に使うのを躊躇するようになるような気がします。 > 一般には高価な物が高級品と言われるかと思いますが、 > 時計は一概にそうだと言えないように感じます。 > 時計師、時計技術者の方々のその時計に対する思いが入った物が、 > そうではないかと思っています。 おっしゃる通りですね。 そして、波長の合う逸品に出会って、ずっとそれを使いつづける。 美しい姿だとわたしは思います。 ミカエルさん、ご返信ありがとうございました。 > 突然ですが私は時間とともに変化するものに興味があります。 > それが日常的なものであればなおさらです。 > 履潰した靴、常に持ち歩く鞄、長い時間体を休めるベット等々 > これらは道具としての機能はもちろん、物によっては人間の知恵 > と技術が詰まっております。 無機物を有機物としてみなして感情移入するというのは、 ひとつのロマンですね。 なにか、あるものを選んで、所有して、 それを手足のように使用して、自分の一部分と化す。 この行為には深い魅力を感じるものですね。 > 小刻みに動く秒針を見ていると不思議な感覚にとらわれます。 > 星座・月のような規則的な周期とともに生活の中での規則性 > (生活習慣の誤差はありますが)も併せて感じるからです。 > 何時もの時間に起き、何時もの電車に乗り・・・ > (現代生活の中で時間に追われているといえば > それまでなのですが)それらに関係なく時は刻まれて行きます。 > 時計の針が1周すれば私も1周分年をとります。 そうですね。 時の流れの不思議を感じます。 また、年を重ねるごとに時の流れを早く感じるようになるものですね。 休みの日などに、 ムーンフェイズなど眺めながら、 悠久の時に思いを馳せ、同時に人生の短さを感じつつ、 自分が今までやってきたことと、これからやろうとしていること。 そんなことをじっくりと考えてみるのも、 時計趣味の味ではないでしょうか。 小刻みに動く秒針をみて、大いに思いを深めたいものですね。 たろさん、はじめまして。 よろしくお願いします。 ご返信、ありがとうございました。 > 私は先日、実は初めてアンティーク腕時計を入手したのですが、 > 現在、新品を購入した時とは全く違う緊張感で接するようになっております。 > > その時計は1960年代製造のものでして、入手した時の状態はあまり良くなく、 > ケースは度重なる研磨で痩せてしまっているし、 > 黒の皮ベルトはオリジナルですが、表面があちこち擦り切れ、 > 皮の地肌が白く剥き出しになっている所が数箇所ある状態でした。 > ベルトはみすぼらしいので、後で交換するとしても、 > あまり気にせず酷使できそうだと感じておりました。 > > ところが使用してみると精度は日差2秒以内で、非常に正確でした。 > 恐らく前のオーナーはまめにオーバーホールをし、大切に使用していたのでしょう。 いいお話ですね。 そう、60年代製造といいますと、 今から40年ほど昔の時計ということになりますが、 それが今でも何の問題もなく使われている。 これこそ機械時計の魅力だと思います。 わずかな精度の狂い以外には、これといって最新型に劣るところもなく、 ごく普通に使うことができるというのは、素晴らしい特性ですね。 > もし、新品から付き合って、このような関係になったものを、<幼なじみの親友> > とたとえるなら、アンティークの場合はさしずめ、社会人になってから出会い、 > <大人の信頼関係で得た親友>といえるのではないでしょうか。 ええ、おっしゃる通りですね。 大人になってからの親友を見つけるのは、 時計でも本当の友人でも難しいことだと思います。 どうぞ末永くご愛用ください。 また、花粉症のほうもお気をつけて。(笑) みなさん、 たくさんのご意見ありがとうございました。 また、 「この一本は本当に気に入って、長く使っているし、これからも使うであろう」 というような時計のお話もお寄せいただければ幸いです。 ありがとうございました。 ●名前 MAF ●登録日時 06/05(火)01:00 パスワード re(2):時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- たろさん、上森さん、96さん、他のみなさん、こんばんは。 小生ももう1年くらい前アンティークの時計を手にいれました。 古い96です。 裏にLIUという刻印があります。きっと最初のオーナーでしょう。 名前からして、中国人でしょうか? どんな人だったんでしょう?上海あたりの洒落者でしょうか、NYのビジネスエリート でしょうか?こちこちと時を刻む時計を見ながらそんなことを想像してみるのも アンティークの楽しさでしょう。 つまらない話しで恐縮でした。 では。 ●名前 96(キューロク) ●登録日時 06/09(土)14:52 パスワード re(3):時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- MAFさん、はじめまして。 >小生ももう1年くらい前アンティークの時計を手にいれました。 >古い96です。 MAFさんの96、どのような“顔”でしょうか?  私の96は1950年製のオーソドックスなドーフィンハンドのタイプです。 スモセコが一段掘り下げられたレイルウェイのタイプで、ツートーンに見えます。 ムーブメントは12−120、ケースはYGです。 私はHNからもわかるように、96に時計以上のものを感じています。 ただし、“本当の”96に限ります。私の場合は、96のダイヤル、ムーブメント、 ケースデザイン、全てに工芸品としての美を感じています。 ただ、時計を道具として考えた場合(本来そうあるべきなのですが)、 3796や5096といった新しい96タイプのモデルの方が優れていると思います。 上の96を購入する前には十数個の機械式時計を所有していました。 時計に興味を持って以来、ずっと96に憧れていた私は、これも何かの縁だと自分を納得 させて96年に96を購入する一大決心をしました。私に一大決心をさせたのは、 以前パテックが広告コピーに使っていた「時計選びは、最上のものを一度だけ」を 「時計選びは、最上のものを一本だけ(今では自分には間違いだと気がつきましたが)」と 自分なりに解釈したのと、IWWのNo.2のE.ZIGLIOTTO氏の記事にあった 「96はどんな大金を積んでも惜しくない名品である(これは本当だった)」という言葉でした。 数個の時計を残して所有の時計十本余りを売り払って(このとき、ロレックス以外は全く 商品価値がないことを知りました)、なおかつ半分以上の追い金を払って念願の 96を購入しました。価格ははっきり言って当時の相場より高かったです。 しかし、限りなく未使用に近い超ミントコンディションであり、 購入店もパテックで有名な一流店であったため、精神的満足感は高かったです。 今でも、結果的には安い買い物だったと思っています。暇を見つけては一人ニヤニヤと 眺めてみたり、意味もなくリューズを巻いてみたりしています。 つまらない思い出話になってしまいました。 それでは、96を末永く大切にしてあげて下さい。 ●名前 MAF ●登録日時 06/11(月)22:59 パスワード re(4):時計に活を入れる -------------------------------------------------------------------------------- 96さん、こんばんは。 HNからも96に対する想いを感じますね。 小生の持っている96はごく普通のYG,バーインデックス、ドーフィンハンド でダイアルは銀白色の半光沢です。 スモールセコンドもフラットです。 小生は手がわりと小さいので96の大きさはちょうどよい大きさです。 スーツの時にときどきしますが、デザインも特徴がないようで飽きのこない ものです。 もっとも夏場は汗をかくのでノーチラス3700をしていることが多いのですが、 では。