とある、屋根裏のパーティ会場です。
チクタク、チクタク、チクタク、チク・・・・・
「えー、本日は皆様お忙しい中、褐色時計協会HP発足記念パーティにご出席いただきありがとうございます。
私くし進行役を仰せつかりました ぜんまいです。
それでは皆様、さっそく楽しくご会食ご歓談といいたいところですが、発起人代表の佐々様より簡単にご挨拶と乾杯の音頭をお願いしたいと思います。
それでは、佐々先生お願いいたします。」
「ただいま、ご紹介にあずかりました佐々と申します。思えば初めて褐色時計協会の存在を世間の皆様方にお知らせしてから数カ月の余、とうとう今日のこの日を迎え感涙にむせんでおります。。。
長話は抜きにして、さぁみなさん今日のこの日を楽しく祝おうではありませんか。
さ、さ、みなさんそんな真ん中で小さく固まってないで、ばらけてばらけて。
おーい、ドライバ君にピンセット君 さぁ、みなさんをお外しして。
それでは、みなさん。 ”乾杯!”」
「”乾杯!!”」
ギシギシ チチチチ さて、あちこちで楽しく会食が進んでいるようです。
「いやー、ハンドさんお久しぶり元気でしたか?」
「いやぁ、ねじ君じゃないか久しぶりだねぇ。おととしの夏のオーバホール以来かねぇ。さぁさ、まぇ飲んで飲んでほら、くぅーと行って。」
「わははは、ぎゃぁはっはは。」
「あっこりゃしまった、ねじ君笑い上戸だったの忘れてた。。。」
「やぁ、3番車さん。いつもお世話になってます。自分じゃ手が届かなくて困ってる背中のカナのところを掻いていただいてありがとうございます。」
「やだなぁ、2番車さん あなたがいつも僕の背中を掻いてくれてるんじゃないですか。。。カタカタカタ・・・・」
どうやら、歯車達は酔っ払って誰が誰だかわからなくなってて、(話が)噛み合わないようです。。。
「やいこら、アンクル! てめぇ、いつもいつも俺のことなぐりやがって今日という今日はゆるさねぇぞ!!」
「いやぁ、だってガンギさん私だって好きでやってるわけじゃ・・ 仕事なんですから。それに天真が私を振るからしょうがないんだよ。」
「なんでなんで、僕はいつもアンクルおじさんと、ぎったんばったん楽しいよぉ。わぁーい。」
天真さんは、純真でいつも明るく てんしんらんまん・・・
「おーい、進行役のぜんまい! こっちでリューズがのびちゃったぞ!」
「ぜんまーい! こっちは、ケースが中身吐いたぞ!」
なんとかしろ!!!
「こっちは、ちらねじがはずしまくって、うるさくてかなわん。」
「今度は、テンプが目を回して千鳥足で倒れそうだぞ。。あぶねぇなぁ」
なんとかしてくれよぉ。おーい、なんとかしろ!!
そのとき突然大きな音が、 ”ブチッ!!!”
「バカヤロー! ワーワーギャーギャ、いっぺんにゆうんじゃねぇ!
てめぇら、風防カチ割るど!」
あーあ。とうとう、ぜんまいさんは切れてしまいました。
これからどうなってしまうのでしょうね。
何はともあれ ”褐色時計協会HP発足ばんざーい”
これからもご贔屓をよろしくお願いいたします。
By 一同 |