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1900年前後に制作されたクローバ・モチーフのラペル・ウオッチ。
無銘。
シリンダー脱進機。
ステム・ワインド/ピン・セット。
ケースとウオッチ・ピン全体に緑のギョーシェ・エナメルが施され、裏蓋の外周とベゼルをクローバーの浮き彫りが取り巻いている。
つまり、ここに使われているエナメルはシャンルベでありながらギョーシェ・エナメルでもある。
ちょっと、ややこしい。
ピンに取り付けられたスウィベルにも、小さなギョーシェ・エナメルの葉が付けられている凝りよう。
さらに裏蓋中央とピンのスウィベル接合部に、クローバーの葉を模したローズカッ ト・ダイヤが填め込まれている。
ケースにはスイスの18金の女神様が刻印されている。
象牙色のポーセリン・ダイヤルに金と銀の象眼。
残念なことに裏蓋周囲のエナメルの剥落が激しい。
入手時には全く動かなかったが、協会員の手によって復活した。
現在日差およそ1分。
調整にとても苦心したそうである。
クローバなしを聞いてみたいものである。 |
「文: みゆき 」
「撮影:HISASHI AKIMOTO」
「撮影機材:OLYMPUS CAMEDIA C820L 」 |