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18世紀後半、France
ParisのJ.B.Baillon作。
Gilt Open-caseに収められた、バージ脱進機リピータ懐中時計。
ムーブメント径は28ミリとバージ/フュジーのリピータとしては極めて小さく、強度/実用性を考慮すると限界に近い作りである。
Julien LeRoyが考案した、adjustable potenceを備えている。
これはcrown wheelとpivot palettの調整を容易にする機構で、 コンチネンタルスタイルのバージウォッチには多く使われている。
ケースは後からあつらえられた物だが、リピータ用ではないので今後リピータ用に改造し、シースルーのダイヤルも作成する予定。 |
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1810年、LondonのJohn
Nicholl作。
Gilt Underpainted in Horn Par-caseに収められた、バージ 脱進機懐中時計。
ムーブメント意匠は、新しい時代を感じさせる洗練した物になっている。
ラウンドピラーを備えており、大型の割に薄い作りとなっている。
bosley type regulatorのfast/slowが、 ウサギとカタツムリになっているのが面白い。
アウターケースは平和の2匹のハトと、花輪を持つ婦人像が描かれている。
このUnderpainted in Hornは、18世紀後半に見られる古典装飾様式で、薄く加工した動物の角の裏から、絵の具で細密画を施している。
周囲に見られるピンは金製で、 外皮止めと装飾をかねている。 |
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・FONTAINE
MOSES&JHON TORIN
18世紀中期 イギリス製 バージ脱進機
クオーターリピーター ゴールドペアケース
次の特徴があります。
・アウターケース
ゴールドラポセ&細かい透かし彫り&外周に4個の男性と女性の横顔をモチーフとした盾の彫りがあります。
中央の白鳥と女性は、ギリシャ神話をモチーフとしており、白鳥に化けたゼウスがレダという女性を湖に誘惑に来ている図だそうです。
・インナーケース
怪鳥,鬼など異形の生物満載の見応えのある透かし彫りとなっており、リピーター音がよく抜けて聞こえます。
・ペンダントプッシュのベル式リピーター
ベルの素材はベルメタルで澄んだよい音色です。
・緑の綺麗なエンドストーン
よく見かけるのはダイヤでたまにルビーの物を見かけますが、緑の石は初めて見ました。
何かの天然石ではあるらしいのですがエメラルドかどうかは未鑑定です。
・コック
比較的あっさりした彫りですが、幅の広いフットが18世紀前半の特徴を表しています。
いつもなら中央には鬼がいないと寂しく思うのですが、緑のエンドストーンに鬼だとどぎつくなりそうなので、このコックはこれでいいような気がしています。
・ターンドピラー
ピラーは、好きなスクエアバルスターでもエジプシャンでもありませんが、小柄な機械に上品なバランスとなっており気に入っています。 |
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・JHON
JHONSON
18世紀前半〜中期頃 イギリス製のバージ脱進機 銀ペアケース。
これぞ! 一家に一台(?)18世紀前半の典型的なイギリス様式の機械!
・褐色時計協会で定番人気のスクエアバルスターピラー
・コックは、D型で幅広のフット,中央は鬼顔で両横に羽根付き
・厚みのある段の多いフュジー
・ずんぐりころころと丸く握った感じがとてもよいです。 |
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Thomas Topham作のイングリッシュ・バ−ジ・フュジ−。
銀製のペアケ−スには、1768年のロンドンのホ−ルマ−ク。
文字盤は、ロ−マ数字の外周に5分単位のアラビア数字の分表示があるタイプで、インデックスの間には、装飾が見られる。
ハンドはブル−・スチ−ルのビ−トル&ポ−カ−ハンド。
バランスコックは、袴が透かし彫りになったタイプで中央(写真では左下)には鬼の顔が見える。
ピラ−の形状はスクエアバルスタ−ピラ−。
1760年代のものであるが、レギュレ−タ−・カバ−も透かし彫りで古い時代の雰囲気を残している。 |
「撮影:HISASHI AKIMOTO」
「撮影機材:OLYMPUS CAMEDIA C820L 」 |