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伝達系 時計が調子良く動き続けるためには、ゼンマイが発生したエネルギーを無駄なくテンプに送り届ける必要があります。 エネルギー伝達を担っている輪列の回転運動によって、エネルギーを大きく損失してしまってはなりませんし、強弱のムラを生じることがあってはならないのです。 たとえば、 ・ 注油された油が蒸発してしまっていると、輪列に摩擦が発生し動力の伝達効率が低下します。 こういった症状が重なって、テンプに送る力が不安定になっていくのです。 テンプは、輪列からの力が不安定に変化しているので、不安定な振幅運動を強いられ、これはテンプの等時性を狂わせる原因になります。
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